初夏どりブロッコリー Broccoli

 ◆ ブロッコリーを初夏どり? 
 ブロッコリーというと、夏に苗を定植して、秋から冬にかけて収穫をするという、いわゆる秋冬どりが一般的ですが、春に定植して、5月末から6月にかけての初夏に収穫をする初夏どりの作型もあります。
 一般的な秋冬どりに比べると、栽培が比較的難しいとされていますが、ポイントを押さえて栽培すれば、意外と上手に栽培できます。  
 ◆ 温度を確保したい育苗 
 初夏どりブロッコリーの育苗は、1月末~2月上旬のは種から始まります。厳寒期の育苗となるので、ビニールハウスまたはトンネルの中で、しっかりと温度を確保してやることが大切です。
 通常は、128穴のセルトレイに1粒ずつは種するのが一般的ですが、セルトレイはその形状により土が冷えやすいというデメリットもあります。
 もし、セルトレイでは発芽が安定しないという場合は、一度育苗箱でバラ撒きをし、本葉が出始めた頃にセルトレイに移植をすると、比較的安定した発芽を確保することができます。 
 ◆ GW以降の害虫防除が重要
 予定通り、苗が生育すれば、3月下旬から4月上旬にかけて定植することになります。
 また、定植したばかりの頃は、まだ気温が低い時期で、それほど害虫は問題になりません。とにかく順調に活着させて定期的に土寄せ・追肥をすれば構いません。その一方で問題なのは、4月末頃からの害虫です。初夏どり作型では、通常とは異なり、収穫期に向けて気温が上昇していくので、それに比例して害虫も増えていきます。そのため、少し気を抜くと爆発的に被害が拡大してしまいます。
 その中でも、初夏どりで特に気を付けたいのは、アブラムシの被害です。秋冬どりはではあまり被害が多くありませんが、初夏どりはアブラムシの被害が顕著です。アブラムシは発生初期では見つけにくく、気づいた時には大被害になっていることも多いので、十分気をつけましょう。
 

知っておきたい病害虫
 黒腐病

【症 状】
 黒腐病は、ブロッコリーのほか、キャベツなどのアブラナ科野菜で発生する病気です。
 この病気は、葉のふちからV字状に枯れ込んだ形で発生しはじめ、しだいに広がっていきます。
 さらに病気が広がると、花蕾に発生することもあり、そうなると花蕾が黒変し、出荷不能となってしまいます。
 黒腐病は、一般的な糸状菌による病害とは異なり、細菌による病気なので、茎葉の傷や水孔から感染するのが特徴です。   
 
 【主な対策】
多発ほ場では連作を避けましょう。
発生源となる茎葉の傷を作らないよう、土寄せ等の管理作業に気を付けましょう。
発生後の防除では、十分な防除効果を得られないので、被害が広がりやすい台風通過後の予防散布に努めましょう。


 【予防剤】
  • カスミンボルドー
  • Zボルドー
  • スターナ水和剤
  • ナレート水和剤
※適用内容は品目によって異なりますので、ご確認の上、使用してください。



All Rights Reserved,Copyright(c) JA TOTTORI INABA