トマト 



 ◆ ナス科の連作等には注意を 
 ナス科の野菜を連作すると、特に土壌病害が発生しやすくなります。また、連作でなくても、同じウネに続けて並べて植えていても、降雨時の通路に溜まった水で病気が媒介されることがあります。
 中でも、ジャガイモは病気に強い分、他のナス科の野菜への影響が大きいです。そのため、ジャガイモの隣に栽培したり、昨年ジャガイモを作付けした場所にトマト等を植えることは出来るだけ避けるようにしましょう。
◆ 肥料はやりすぎに注意     
 トマトは野菜の中でも肥料の吸収力が強い品目です。肥料が効きすぎると、樹ボケをしてしまい、着果が悪くなったり、尻腐れ果の発生にもつながります。
 そのため、播いた肥料は取り戻せないが、足りない肥料は補える、ということを肝に銘じて、抑え目の施肥を心がけます。場合によっては無施用でスタートをしても案外作れます。
◆ ※特にハウスは要注意     
 ハウス内は降雨が無い為に肥料成分が地表面に溜まりやすく、窒素過多になる傾向が極めて高く、尻腐れ果が増えます。そのため、肥効を抑えるために、かん水量を制限する傾向になりますが、実はこのことが更にカルシウムの吸収を抑え、尻腐れ果の発生を助長します。
 このようにハウス内は、水をやってもやらなくても尻腐れ果を助長するケースがあるので、根本的な施肥を抑え、適切な樹勢コントロールをすることが不可欠です。
◆ 花のすぐ下の脇芽が強い     
 トマトを栽培していると、葉の付け根から脇芽が出てくるので、定期的に芽かきをして一本仕立てにすることが一般的です。
 実は、その脇芽の中でも、花のすぐ下から出てくる脇芽は、特に強く生長する傾向があります。そのため、取り忘れに注意をした方がいい一方で、2本仕立て等にしたい場合は、強い脇芽を活用するのもいいでしょう。
 

知っておきたい病害虫
 疫病

【症 状】
 疫病は、いろいろな作物で発生する病気ですが、特にジャガイモやトマトでよく発生する病気です。
 疫病は、地上部のあらゆる部分に発生します。葉では始め灰緑色水浸状の不整形病斑を生じ、急速に拡大して暗緑色の大きな病斑になります。また、多湿時には白色のかびを生じることもあり、病斑が茎を取り囲むと、上部は萎凋・枯死します。
 病原菌は水中を泳いで拡散して感染します。雨が続いたり、かん水・結露などは本病を拡散させる主な要因となります。
【主な対策】
疫病はナス科作物に共通して感染するので、これらの作物の連作を避ける。
降雨による発生を抑えるために、雨除け栽培や施設栽培をする。
露地栽培は、土壌が風雨で跳ね上げられ被害が多くなる傾向があるので、マルチをして土の跳ね上がりを防ぐ。
薬剤による防除は予防散布が重要で、多発ほ場では例年の発生時期を予測して予防散布を行う。
 ・プロポーズ顆粒水和剤
 ・フォリオゴールド
 ・レーバスフロアブル  など

※「トマト」と「ミニトマト(直径3cm以下のもの)」は、別の作物分類に属します。そのため、予めそれぞれの作物に対する登録の有無をご確認ください。

※適用内容は品目によって異なりますので、ご確認の上、使用してください。

ハローいなば2019年3月号9ページより掲載



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