ブロッコリー 



◆ 主な作型と品種
 ブロッコリーは所定の苗齢で所定の低温に遭遇すると花芽分化して、その後に花蕾ができあがります。この低温に対する感応性の程度は、品種の早晩性によって異なるので、作型に見合った品種を選択し、適期に播種を守ることが大切です。
 一方で、近年は8月~9月上旬にかけて気温が高い状態が続く傾向にあるため、以前のような盆前後の定植~10月末収穫は、高温の影響を受けて、死花などの事故品発生が目立ちます。そのため、無理な早まきは避け、8月下旬以降の定植を行うことをオススメします。
◆ 播種~発芽の管理
①水稲育苗箱に128穴セルトレイをセットし、培土を詰め、1粒ずつ播種し覆土します。
②培土に十分灌水した後、コンテナやパイプなどを利用して苗箱を高床式に置きます。その後、濡れた新聞紙などで被覆をして、土の乾燥を防ぎます。
③播種後、1日半~2日で発芽が始まるので、2割くらい発芽したら新聞紙を取ります。新聞紙の除去が遅れると、徒長してしまうので、遅れないようにします。
◆ 発芽以後の管理
 ハウスやトンネルの換気をこまめに行い、夜温20℃、昼温30℃以内を目標とします。
 灌水は午前中に行い、夕方には用土の表面が白く乾き気味になるように管理をします。特に生育初期の夕方灌水は、軟弱徒長の原因となるので注意が必要です。
 高温時は、昼にも灌水が必要な場合があるので様子を見ながら行います。また、セルトレイの外側、育苗床の外側が乾燥しやすいので注意して均一に灌水します。それでも生育ムラが発生したら、トレイの場所を移動したり、回転したりして、生育を揃えます。
 最後に定植1週間前頃から灌水を控えて、硬い苗に仕上げていきます。特にハウス育苗の場合は、定植前の数日間は外に並べて、十分外気に馴らすようにします。
 

知っておきたい病害虫
 軟腐病

【症 状】
 軟腐病は、多くの野菜に発生し、地上部および地下部の新鮮な組織に侵入・感染して被害を生じる病気です。
 一般的な病気は、糸状菌(カビ)が原因となることが多いですが、軟腐病は細菌によって発生する病気です。
 そのため、病気独特のかびが発生することはなく、軟化腐敗して、特有の悪臭を発するようになるという独特な症状が見られます。
 また、細菌性の病気は、自らが植物に攻撃をして発病するということは少なく、気孔などの自然開口部や傷口から侵入することがほとんどです。そのため、土寄せの作業や強風などによって茎葉が傷つくと、それをきっかけに発病するというのもよく見られます。
【主な対策】
株間を広めにし、通風を良くする。
台風・強風後に発病の恐れが高まるので、発生を想定して予防散布に努める。
発病後の薬剤防除は困難を伴うので、予防に努める。
細菌性の病気は効果のある剤が限られるため、剤の選択を間違えないこと。
 ・カスミンボルドー
 ・スターナ水和剤
 ・ナレート水和剤 など

※適用内容は品目によって異なりますので、ご確認の上、使用してください。

ハローいなば2019年7月号6ページより掲載



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