ホウレンソウ 



◆ 栽培時期にあった品種を
 ホウレンソウは栽培時期が広いと思っている方も多いかもしれませんが、実は求められる能力が異なります。品種によって、暑さや寒さに対する強さ、病気への耐病性、さらには立性や葉の形など様々です。
 葉物野菜は品種選びが生育を大きく左右するので、栽培時期はもちろんのこと、自分の栽培スタンスに適した品種を選ぶようにします。
◆ 無理な早まきは禁物
 ホウレンソウの発芽・生育適温は、15~20℃と言われており、25℃以上では発芽が悪くなります。そのため、秋まきの場合、無理に早まきすると、発芽揃いが悪くなります。そのため、夏の暑さが一息ついた9月に入ってからのほうが、発芽は安定します。
 どうしても早く播種をしたい場合は、寒冷紗被覆を行って、地温を下げてやるといいでしょう。
◆ 本葉4枚目までは水を控える
 ホウレンソウで難しいのは、発芽後に次々と株が枯れていく立枯病の発生です。特に本葉4枚目が展葉する頃までが、最も立枯病が発生しやすい時期になります。
 そのため、播種から発芽が揃うまではある程度適湿に保つ必要がありますが、発芽が揃ったら、本葉4枚目の頃までは、出来る限りかん水を控え、乾き気味で管理することが、立枯病予防の鉄則です。
◆ 露地で必須のトンネル栽培
 発芽~本葉4枚目までの頃に乾き気味の管理を、露地で行う場合は雨除けのトンネルが必須です。このトンネルを設置することで、葉への泥はねも抑えることが出来ます。
 この時大切なのは、風通しを良くし、あくまで「雨除け」としてのトンネルを設置することです。その場合、被覆資材はマルチなどに利用する透明の農ポリで構いません。
 

知っておきたい病害虫
 シロオビノメイガ

【症 状】
 シロオビノメイガは、主にホウレンソウを食害することで有名なチョウ目(鱗翅目)の害虫です。その名の通り、成虫の状態では白い帯の入った羽をもつのが特徴です。
 終齢幼虫でも体長が1.5センチ程と比較的小型の害虫で、胴部が緑色を帯びているものの、表皮が透けて見えるのが特徴です。
 幼虫は葉裏に寄生し、表皮だけを薄く残して葉肉を食害していきます。幼虫は成長すると、糸を吐いて2~3枚葉を綴り合わせた内部に生息して食害します。多発した場合は終齢幼虫によって食い荒らされて、葉はしだいに穴があき、最後は葉柄だけの丸坊主になることもあります。
【主な対策】
周囲の雑草に発生することが多いので、ほ場周囲の草刈りに努める。
施設栽培では目合い4~5ミリの防虫ネットを張って、成虫の侵入を阻止する。
定期的にほ場を巡回して、早期防除に努める。また「シロオビノメイガ」として登録のある薬剤は少ないが、同じ鱗翅目害虫の「ヨトウムシ」等の登録薬剤でも効果が期待できる。
 ・プレバソンフロアブル5
 ・ディアナSC
 ・パダンSG水溶剤 など

※適用内容は品目によって異なりますので、ご確認の上、使用してください。

ハローいなば2019年9月号6ページより掲載



All Rights Reserved,Copyright(c) JA TOTTORI INABA