青ネギ 



◆ 発芽は高温に注意     
 一般的に温度が高い方が発芽は良くなると思いがちですが、意外とそうでない作物もあります。その代表格がネギです。
 ネギは、発芽適温が15~20℃前後と言われており、特に30℃を超えるような温度になると発芽率がガクッと落ちます。春や秋の播種であれば問題はありませんが、夏場の気温が高い時期は発芽不良になるケースもあるので、寒冷紗等で地温上昇を防ぐなど注意が必要です。
◆ 苗を作って回転数アップ     
 青ネギというと、「畑に直接種まきをして栽培するもの」というイメージがあるかもしれませんが、セルトレイに5~6粒ずつ播種し、その苗を定植するという方法もあります。
 ネギはどうしても本葉2枚頃までの生育初期に時間がかかりますが、この方法を使うと栽培期間を2ヶ月弱程短縮することができ、畑の回転率を上げることが可能です。定植作業の手間は増えてしまいますが、発芽も安定するので、是非試してみてはいかがでしょうか?
◆ スリップスに要注意     
 青ネギ栽培で特に気を付けたいのがスリップス(アザミウマ)です。青ネギは白ネギ以上に緑色の葉身部が大切なので、スリップスの発生は、とても見栄えを悪くしてしまいます。
 そのため、まずは粒剤を使って、初期からスリップスの発生を抑えます。
 ・ダントツ粒剤
 ・アルバリン/スタークル粒剤等
 その上で、飛び込んでくるスリップスには薬剤散布で防除をする必要があります。しかし、スリップスは薬剤抵抗性が発達しやすく、単剤の施用ではなかなか安定した効果を得られません。そこで、速効性で効果の高い剤と残効性に優れた剤を混用して散布することで、高い効果が得られます。
(速効性の剤)
 ・ディアナSC・ハチハチ乳剤・アグリメック
     
(残効の長い剤)
 ・アタブロン乳剤 ・マッチ乳剤 ・ウララDF
 こういった剤もいつかは効果が低下してきますので、出来るだけ同じ種類の剤の連用は避けるようにしましょう。
 

知っておきたい病害虫
 ネギコガ

【症 状】
 ネギコガは、その名の通り、ネギ属の植物だけを加害する鱗翅目害虫です。
 年間で何度か発生する害虫ですが、特に春と秋の発生が多く、平坦地よりも中山間地の方が、発生が多い傾向にあります。
 ふ化した幼虫は葉肉内に潜り、その後は内側に出て食害をします。成熟した幼虫でも体長は7~9ミリ程度と小さく、葉に穴を開けて葉表に脱出し、荒い網目状のマユを作るのが特徴です。
 大きい害虫ではないので、それほど派手に食害するものではありませんが、白ネギに秋に発生すると、首元に穴を開けてしまうことがあります。
 こうなると、余分に葉を数枚剥かなければならないことがあるので、小さい害虫と甘く見ず、適期防除に努める必要があります。
【主な対策】
特徴的なマユを見かけたら、害虫が発生しているものと考え、早めに防除を行う。
 ・コテツフロアブル
 ・ディアナSC
 ・プレバソンフロアブル5 ほか
 (以上は、ネギでの登録薬剤)
※適用内容は品目によって異なりますので、ご確認の上、使用してください。

ハローいなば2019年12月号6ページより掲載



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