スイカ 



◆ ツルボケ厳禁
 スイカは、吸肥力が強く、窒素肥料が多いとツルばかりが伸びて、肝心な果実の付きが悪い「ツルボケ」になりやすい作物です。ひどい場合は、雄花ばかり着花し、肝心な雌花が飛んでしまうこともあります。
 そのため、肥料のやりすぎには十分注意をし、場合によっては無肥料でスタートして追肥で対応した方が良い場合もあります。
 また、生育期の草勢の管理は、つる先の状態で判断し、着果まではやや抑え目に、着果後は樹勢を維持するためにやや強めにすると良いでしょう。
◆ 着果はツルが十分に伸びてから
 スイカを栽培していると、どうしても雌花が着花すると交配をしたくなります。しかし、実際には生育初期はツルを伸ばすことを優先し、着果をさせても大丈夫な大きさのツルになってから、ようやく着果をさせるというのが理想的な栽培になります。
 スイカはツルを伸ばしていくと約5~6節おきに雌花が着花するので、18~22節のあたりに咲く3番花を着果させるのが理想的と言われています。これよりも低節位に着果させると小玉になったり、糖度がのらなっかったりするほか、逆に高節位に着果させると大玉になるものの空洞果や裂果が増える原因にもなります。
 もちろん、きちんと節数を数えるのが理想的ですが、少なくともツルをある程度伸ばした状態で着果させるよう心がけましょう。
◆ 人工授粉の方法
 人工授粉は、雄花を摘み取り、その花びらをむしり取り、雄しべが露出した状態で、雌花の雌しべに雄しべを数回押し当てて、花粉を付けてやります。
 花粉の量にもよりますが、雄しべ1つで雌花数個の交配は可能です。
 注意点としては、交配前後の時期に雨が降ると、花粉の活性が落ちて上手く樹勢せず着果しないことがよくあります。
 そのため、交配は出来るだけ作業前後の天気が良いタイミングを狙って行うのがとても重要です。
 さらに人工授粉は晴天日に開花した花を、できるだけ朝のうち(遅くとも9時頃まで)に受粉をしてやるのが良いとされています。
 

知っておきたい病害虫
 うどんこ病

【症 状】
 うどんこ病は、特にきゅうりやメロン、かぼちゃといった、うり科野菜の葉に発生する病気の1つです。
 その名の通り、うどん粉を振りかけたような見た目が特徴的です。
 他の多くの病気は雨が多く多湿で発生しやすいのに対し、うどんこ病は湿度が低く乾燥気味の時に発生しやすい傾向があります。
 また、うり科野菜での発生が有名なうどんこ病ですが、なすや、さやえんどう等でも発生が見られます。
【主な対策】
胞子が風によって運ばれて伝染するので、発病した葉は取り除き処分をする。
発病を確認したら、適時薬剤防除を行う。
[予防剤]
・ダコニール1000
・ベルクート水和剤
[治療剤]
・トリフミン水和剤
・アミスター20フロアブル
・アフェットフロアブル

※適用内容は品目によって異なりますので、確認の上使用して下さい。

ハローいなば2020年5月号4ページより掲載



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