扇ノ山の雪解け水がおいしさのヒミツ


広留野(ひろどめの)開拓から55年。ここでは9戸の農家が25fの畑で夏大根を栽培、最盛期には一日に3万5千本が出荷されます。試行錯誤の末、産地を確立させた『広留野(ひろどめの)大根生産出荷協議会』の会長を務める橋本和明さんを訪ねました。


消費者の喜ぶ顔が見たい

 耳にするのは、高原をふきぬける風の音と、姿を見せない山鳥の声。杉の林立する山道を登り詰めると、いきなり開けた山頂は、一面の赤土に鮮やかな緑の大根畑が広がり、まるで別世界。日々の喧噪が意識から遠のき、自身が自然の一部になったような気にさえなります。「ええところでしょう。何よりも水がうまい」橋本さんがにっこり笑います。
 ここ、八頭郡(やずぐん)八東町(はっとうちょう)と若桜町(わかさちょう)にまたがる広留野(ひろどめの)は標高670〜850bの高原地帯。高原特有の昼夜の温度差と豊富な 清水で大根はみずみずしく育ちます。扇ノ山の雪解け水が、甘味と辛味のバランスが程よくとれた大根作りの、手助けをします。作業は雪がとける4月中旬から。連作障害を避ける為の土壌消毒は、減農薬につながる有機物栽培も取り入れています。
 土の地力を取り戻すため、今年から土壌の改良を始めました。地中に埋っている、養分をたくさん含んだ黒土を堀り上げる「天地返」です。時間も労力も必要とする、大変な作業ですが、産地と行政が一体となって取り組んでいます。
 安全・安心にも気を配ります。栽培基準に基づいた栽培管理を行い、栽培管理日誌に書き留めます。消費者に安全な農産物を提供していくためです。
 大根は種をまいてから約60日で収穫を迎え、主に大阪・京都、姫路、滋賀、そして鳥取の市場へ出荷されます。出荷に少し変化が現れました。「一昨年から、鳥取でよく売れ始めました。三年前の倍位かなあ。最高の喜びです」
 消費者の喜ぶ顔が見たい。おいしい大根を届けたい。そのための大根作りへのこだわりはまだまだ続きます。
大根とロースハムのサラダ

●大根スライス(輪切り)・・・・・12枚
●ロースハムスライス・・・・・12枚
●きゅうり・・・・・1/2本
[調味料A]
●オリーブオイル・・・・・25cc
●サラダ油・・・・・25cc
●酢・・・・・15cc
●バルサミコ酢・・・・・少々
●塩・こしょう・・・・・少々

@スライスした大根に軽く塩を振り、しんなりしたところで水気をとりロースハムをはさむ。
Aきゅうりをすりおろす。
BAに調味料Aをまぜ、塩・こしょうで味をととのえドレッシングを作る。
C
並べた@の上からBのドレッシングをかけ、レモンを添える。


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