@性状と品種
ウメは中国原産で、わが国へは平安朝以前に渡来している。花を観賞するために栽培されていたが、江戸時代には果実を食用とする品種も出現した。各地に特有の品種があり、またアンズと交雑しやすく、ウメの中にはアンズの形質を多くもったものもある。
開花期が冬なので、花や幼果が寒さにより落果することがある。適地は年平均気温13〜15℃で、開花期に-8℃以下、幼果期に-4℃以下にならない所。また排水の悪い所は不適である。

A植え付け
ウメは自家不和合性(自家不受精、自家不稔)の品種があるので、いくつかの品種を混植すること。
苗木はウメの実生(共台)を用いるのが普通で、秋の芽接ぎか春の切り接ぎで作られている。
栽植密度
   栽植距離 10a当たり本数
肥よく地 7×7m 20本
やせ地 5.5×5.5 33

B生育と栽培管理作業

C整枝、せん定
ウメはモモほど厳密ではないが、開心自然形に仕立てる。開心自然形の骨格に短果枝を多くつけるようにするとよい。

1年後
先端の数芽は長く伸びる。他の芽は短く伸びて短果枝となる。基部の数芽は発芽しない。

1年後
先端を少し切ると基部の芽も発芽して短果枝となる。
【冬の状態】 【夏の状態】

D施肥
施肥基準(徳島県)  (10a当たり)
施肥時期 成 分 量
窒 素 りん酸 カ リ
4月下旬〜5月上旬
7月中旬〜下旬
11月上旬〜12月上旬
8.0kg
6.0
6.0
4.8kg
3.6
3.6
6.4kg
4.8
4.8
20.0 12.0 16.0
※春先の施肥分を元肥に入れる地域もある。

E収穫
1.ウメ干し用
黄色になる直前のものを収穫する。とり方は樹の下にむしろを敷き、枝をゆすって落とす。
2.ウメ酒用
ウメ干し用より数日早く、青ウメのうちにとる。
傷をきらうので、手で1個ずつていねいにもぎとる。
※ウメの果実のつき方