愛菜館農園だより(2016年8月号)

愛菜館農園だより8月号
(2016年7月1日、8日、15日、22日、29日(金)実施)

 7月は降雨や日差しの強さのため、8・15・29日は屋内での実習となりました。屋内では主に農薬の種類や使用上の注意点を勉強したり、農園では秋・冬に収穫を迎える野菜の種まきをしたりしました。
 これから種まきシーズンを迎えるブロッコリーやキャベツなどのアブラナ科の種まき・育苗上の注意点を詳しく教えていただきました。

2016年8月は5日、19日、26日(金)実技指導を実施します!!

※通常毎週金曜日(冬場は1週間おき)午前9時よりJAの専門営農指導員が丁寧に指導しています。お気軽に覗いてみて下さい。
〜ブロッコリーの育苗〜
この日の実習は炎天下の為、JAグリーン内の一角を借りての実習でした。これから育苗シーズンを迎えるブロッコリーの種まき、育苗について教えていただき、皆さんは一生懸命メモを取られていました。 育苗には箱育苗、地床育苗などの方法がありますが、最近はセルトレイでの育苗が浸透しています。セルトレイは育苗スペースが小さく、培土を節約できる利点があります。サイズは、128口のは多くの苗を作れますが、間隔が狭く、本葉2枚で隣とぶつかります。忙しくて畑の準備が間に合わないかも…という人は72口のものが便利です。本葉が3〜4枚になっても余裕があるので、オススメです。 【ポイント:育苗の土はケチらない!】
田植の後、余ったからと言って水稲用の土を転用しないこと。水はけが悪いので根腐れが起きる可能性があります。また、phが苗に合わないので、育苗には与作や愛菜などの育苗用の培土を使いましょう。
〜農薬の正しい使用方法について(座学)〜
7/15日の実習ではJAグリーンの中にあるイベントホールで、農薬の使用方法についての講義がありました。小雨が降る中でしたが、皆さんは難しい農薬についての講義に熱心に耳を傾けていました。 農薬の定義は「有害生物から保護し、農作物の育成を促進・抑制するための薬剤」であり、殺虫剤、除草剤、展着剤、の他に、実は天敵も含まれます。農薬の適正使用基準には「適用作物以外に使用しない」とあります。農薬には適用作物が必ず表記してありますので注意して見ましょう。グループでの表記もあるので、各登録作物がどのグループに含まれるかを知ると便利です。
農林水産消費安全技術センター(FAMIC)
農薬取締法では「無登録農薬の使用禁止」という決まりがあります。例えば近所の百円ショップに「非農耕地用」の除草剤が売られていますが、安いからと言って使用すると違反することになってしまいます!お店では大きく「非農耕地用」とアピールしてあるので気を付けてみてください。
〜キャベツの育苗〜
これから植える野菜は盆〜8月末までが植えやすい時期になります。種の種類には生育期間が短い早生、生育期間が長い晩生、早生と晩生の中間の中生があります。いつ採りたいかで種類を選びましょう。早生→中生→晩生の順で植えていきますが、追いまきをしたい場合、生育期間の短い早生に戻って植えます。 今回もセルトレイを使います。土はセルトレイ用の「与作」を使用しました。セルトレイ用の土は水はけがよいため、種をまくときには一度湿らせてから穴をあけて植える等の注意が必要です。種まき後、水を少しずつかけてゆっくり湿らせます。育苗の際の水やりは、苗箱の周りにさらに1枚箱があると思って水をかけましょう。対象の箱しか見ていないと端にうまく水がかからず、かけ漏れができることがあります。 発芽するまでは直射日光を避けましょう。発芽適温は20℃〜25℃なので、風通しの良い日陰に置くのが良いでしょう。寒冷紗をかけて直射日光を遮る方法もあります。
種まきから発芽するまで1日半〜2日です。毎日様子を見て、発芽の兆候が見えたら直ぐに日光に当てます。日陰で発芽すると写真のようにヒョロっと伸びた(徒長した)弱い苗になるので気をつけましょう。
〜オススメ薬剤と剤選びのコツ(座学)〜
野菜にとっての脅威として、害虫による食害、病気によるものがあります。害虫対策にはそれぞれに効きやすい剤や、すべての害虫に効果のある剤など色々ありますが、今回は広範囲の害虫に効くオススメの薬剤と、病気に対する殺菌剤の考え方について紹介します。 オススメは「合成ピレスロイド系」薬剤。薬剤例として有名なものにトレボンが挙げられます。トレボンは安価で登録の多い薬剤です。また、使用時に印鑑が必要ないので使いやすくオススメです☆
成分は家庭用殺虫剤に近く、広範囲の害虫に効く剤なので、害虫の種類が分からなければ「とりあえず合ピレ」は悪くない選択と言えます。しかし、ダニにだけは効果がないので注意してください!
雨の多い時期などに発生する野菜の病気ですが、約90%は菌類によるものです。水や湿気があると病原菌が侵入してしまいます。細菌による病気は治療ができないため、予防剤で防ぐ意外に方法はありません。糸状菌(カビ)による病気も大別して「べと病・疫病」と「それ以外」に分けられます。予防剤はどちらの場合でも使用できますが、治療剤は分かれているので、説明をよく見て使用しましょう。

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