愛菜館農園だより(2019年1月号)

愛菜館農園だより1月号
(2019年1月11日・1月25日実施)

1月の鳥取は暖かい日が続き、海沿いは雪が積もりませんでした。しかし、山地ではまとまった雪が降ったうえ、過去には2月に大雪が降った年もあります。暖冬でもまだ雪や低温への対策が欠かせません。ハウスの倒壊や低温によって農作物が被害を受けないように注意しましょう。
今回も皆様に興味を持っていただけるような営農指導の様子をご紹介します!

2019年は2月8日、2月22日(金)に実技指導を実施します!!
※通常毎週金曜日(冬場は1週間おき)午前9時よりJAの専門営農指導員が丁寧に指導しています。お気軽に覗いてみて下さい。

勉強会(土作りの基礎知識)
2019年1回目の愛菜館農園は、土作りの勉強会でした。畑づくりの基礎になる内容だったこともあり、30人以上の方が参加されていました。
農園だよりでは、勉強会の中から土作りで特に重要なポイントを紹介します。
牛ふんは、養分の効果が長続きするので、野菜を収穫した直後に散布を済ませるのがおすすめです。わらやもみがらは、畑の土壌改良に適していますが、土の中の窒素がわらやもみがらの分解に使われてしまいます。鶏ふんを併用して窒素分を補給させるなど、窒素不足にならないような対策が必要です。 畑の土は、雨水によって石灰や苦土(マグネシウム)が流れやすいため、酸性に傾いていきます。ネギやタマネギ、ほうれん草は酸性の土に弱いため、石灰を使って土壌を中和させる必要があります。ただし、酸性の土を好むサツマイモやジャガイモは、土壌の中和をすると生長が阻害されてしまいます。
野菜の管理
ブロッコリーの中にはわき芽の出る品種があり、緑帝やハイツが代表的な品種です。蕾が赤みを帯びているのは、寒さから身を守るためにアントシアンという色素を出しているためです。これに対し、蕾が黒くなっているものは腐っている可能性があり、熱を加えても色が緑色に戻りません。 ダイコンを収穫した後の畑には、雑草が生い茂っていました。雑草が生えやすい畑では冬のうちに除草剤を散布しておくと、春に雑草が生えにくくなります。ただし、除草剤を散布してから効果が出るまでに2週間程度かかります。雑草が枯れる前に耕すと効き目が落ちるので、雑草が枯れてから耕すようにしましょう。 愛菜館農園のタマネギは暖冬の影響で生育が進んでしまいました。冬場の生育が進むと花芽が作られてしまいます。また、1月頃から追肥が必要になります。追肥をしないとタマネギが生育不良を起こし、生育が進んだときと同様、トウ立ちが起こってしまいます。
ソラマメ
ソラマメも暖冬で生育が進みました。例年だと1月末の時点で2、本しか枝が出ませんが、今年は既に5、6本出ています。背丈も例年の倍以上あります。ソラマメは生育が進んでいないほうが冬を越しやすく、生育が進んでいると、雪や低温で枯れたり生育障害が起こりやすくなったりします。 ソラマメの中でもっとも大きい枝が親芽です。親芽は実の付きが悪いため、先端をちぎる摘心が必要です。摘心は、雪の影響を受けにくくなる2月末以降に行うのが理想ですが、生育状況を確認し、親芽とわき芽の判別がつかなくなる直前に済ませておくことが必要です。ただし、暖冬で摘心時期が早くなったときは雪や寒さによる影響を受けやすくなります。 この時期のソラマメで注意が必要な病気がウイルス病です。アブラムシによって媒介されますが、摘心の時に手に付いた汁で感染が拡大することもあります。感染した株に見られる特徴は上の図のとおりです。感染の疑いがあるソラマメは触らずに様子を見て、症状が進むようだったら株を抜きましょう。感染拡大を防ぐため、株を抜く作業はその日の作業の最後に行いましょう。

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