愛菜館農園だより(2019年9月号)

愛菜館農園だより9月号
(2019年8月30日・9月6日実施)

愛菜館農園ではダイコンの栽培が始まりました。今年は悪天候のため、農園実習での播種はできませんでしたが、実習後に播いたダイコンの種は無事に発芽しました。また、9月6日の実習では野菜の管理に加え、殺虫効果のある粒剤について説明がありました。害虫に食べさせる「毒えさ」や土壌混和剤、植物に吸収させる粒剤の違いや主な製品を紹介しています。
今回も皆様に興味を持っていただけるような営農指導の様子をご紹介します!

2019年9月は20日・27日(金)に実技指導を実施します!!
※通常毎週金曜日(冬場は1週間おき)午前9時よりJAの専門営農指導員が丁寧に指導しています。お気軽に覗いてみて下さい。

ダイコンの播種
ダイコンの播種時期の目安は8月末〜9月上旬が一般的です。早すぎると害虫に食べられたり、高温障害で中が変色したりします。ダイコンは播種から2、3日で発芽しますが、畑に直播きをするときは、雨が降った翌日にまくのがベストです。土の中が湿っているため発芽しやすくなります。 ダイコンに肥料をやりすぎると、葉だけが大きく育ち、根はあまり大きく育ちません。特にナスやうり科の野菜を植えたところで育てるときは極力肥料を与えないようにしましょう。また、播種直前に堆肥をまくと、根の表面が荒れる原因になります。 ダイコンの生育にはホウ素が欠かせません。ホウ素が足りないとホウ素欠乏症になり、@表面にかさぶたのようなものができる、A根の中心が変色する、といった生育障害が起こります。ホウ素欠乏症を防ぐために「野菜美人」や「マルチサポート」などのホウ素入り肥料を使いましょう。
ネギの管理、ブロッコリー・ハクサイの土寄せ
夜間の気温が22度を下回ったら土寄せを再開する目安です。再開1回目の土寄せは控えめにし、葉の付け根は埋めないようにしましょう。本格的な土寄せは彼岸明けの頃から始めます。土寄せができないときは肥料だけ先に与えましょう。このときの肥料の量は控えめにし、液肥も活用しましょう。 この時期の土寄せも、ネギの両サイドが高い、M字型にしますが、愛菜館の白ネギは山のような形になっています。土寄せがしにくくなるうえ、雨で土が崩れやすくなるため、最後の土寄せのときまで山のような形にはしないのが一般的です。また、根がむき出しになっている箇所もありました。 ブロッコリーやハクサイを2条で育てるときは、両サイドと真ん中を割るような形で土寄せをします。このときに「ダブルクイック」や「燐硝安加里S604」など、速効性のある肥料で追肥をしましょう。追肥は定植の1〜2週間後と1ヵ月後の2回行いますが、株が小さいときや株に勢いがないときは3回目の追肥も必要です。
粒剤の使い方
粒剤の使い方は大きく分けて3通りあります。使い方を誤ると効果が薄くなるうえ、8月2号で紹介したように法律違反にもなります。まず、虫に粒剤を食べさせる殺虫剤です。ネキリムシの殺虫剤に多く見られ、粒が大きく畝の上に散布するのが特徴です。水分に弱く、効果は偶発的ですが、害虫が発生した後でも対策がとれます。 次に、土壌混和剤として使われる粒剤です。播種や苗の定植を行う前に、あらかじめ粒剤をうね全体に混ぜ込みます。このときの深さは、表面から5〜10cm程度で十分です。畑全体にまんべんなく散布することで土の中の虫を駆除する効果をもたらしますが、播種や定植後に株元など局所的に散布すると十分な効果が出ません。 最後に、粒剤の成分を作物に吸収させ、作物をかじった害虫を駆除する粒剤です。播種や定植のときに、株元や植え穴に散布するのが特徴です。散布方法は成分の吸いやすさや根の動き方で変わるため、注意書きを確認しましょう。また、粒剤の成分を吸収させるには水分が必要です。

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