愛菜館農園だより(2019年9月2号)

愛菜館農園だより9月2号
(2019年9月13日・20日実施)

秋のお彼岸が終わり、朝晩が肌寒くなりました。愛菜館農園では、毎年この時期にタマネギの苗作りが始まります。種からタマネギを栽培するには、畑に直播きする方法と育苗してから畑に植え替える方法があります。セルトレイや深めの苗箱を使った育苗は、苗を管理しやすいのでおすすめです。
今回も皆様に興味を持っていただけるような営農指導の様子をご紹介します!

2019年10月は4日・11日・18日・25日(金)に実技指導を実施します!!
※通常毎週金曜日(冬場は1週間おき)午前9時よりJAの専門営農指導員が丁寧に指導しています。お気軽に覗いてみて下さい。

タマネギの播種
タマネギは、玉太りの速さや貯蔵性が品種によって異なります。早生の品種ほど玉太りが速く、トウ立ちしにくいですが、長期の貯蔵に向きません。晩生の品種ほど長期の貯蔵ができますが、トウ立ちが起こりやすくなります。トウ立ちは、玉の中心から茎が生え、芯ができる現象で、生育が進んだ苗が寒さに遭うことで起こります。 育苗に使う土は、ねぎ用培土「ガッチリくん」やセルトレイ用の土「与作」が適しています。「ガッチリくん」だと定植まで肥料分が持ちますが、「与作」などのセルトレイ用の土を使うときは、後半に液肥を与えましょう。どちらも水はけがよい土なので、播種の前にあらかじめ水をかけ、土を湿らせておきましょう。 タマネギは、下向きに折れ曲がった子葉が生育につれてはね上がるという独特の発芽(上図参照)を行います。タマネギは発芽するまでに10日から2週間程度かかります。暑さに弱いので、寒冷紗や育苗シートをかけましょう。特にセルトレイで育苗をするときは、発芽するまでは日陰で育てるようにしましょう。
前回※2018年9月2号(リンク)も参照してください
葉物野菜の播種
コマツナやホウレンソウは、葉物野菜の中でも栽培に必要な日数が短く、手間もかかりません。コマツナは水菜やチンゲンサイと同じアブラナ科の作物です。連作の時は根こぶ病に注意しましょう。ホウレンソウはアカザ科の作物です。寒さに強く、秋から冬の栽培に適しています。 播種のときに畝の中が乾燥していると根が伸びにくく、発芽が安定しません。播種前日にあらかじめ水をまき、畝のなかを湿らせておきましょう。また、作物の種を播いたところをくわで叩くことがあります。これを鎮圧といい、土と種が密着されることで発芽が安定します。 手で播くのに手間がかかるときは、種播き機を活用しましょう。写真は「ごんべい」という種播き機で、前輪は等間隔の溝を作り、後輪は鎮圧の役目を果たします。手押し車のように動かすと、中のベルトが動き、前輪が造った溝の中に種が落ちる仕組みです。ベルトを付け替えると様々な作物の播種ができます。
勉強会(夏・秋野菜の病害虫について)
9月13日は農園実習に続き、殺菌剤の「ダコニール」を販売する企業の方を講師に、夏・秋野菜の病害虫の勉強会がありました。勉強会では20人以上の方が受講され、用意していた席が満席になりました。農園だよりでは講習会の中からこれからの時期に注意が必要な病害虫について紹介します。 アブラナ科の野菜で注意が必要な害虫は、コナガやハスモンヨトウです。コナガの幼虫は、大きいものでも体長が約10mmと小さく、表皮を残して葉を食べてしまうのが特徴です。また、ハスモンヨトウは1回の産卵で1000〜2000個の卵を産み付けます。卵は毛で覆われ、塊状になっています。ふ化する前の防除で被害を抑えましょう。 ネギアザミウマ(スリップス)は、梅雨入り前や梅雨明け後にネギやタマネギの葉の汁を吸う害虫として農園だよりなどでも紹介してきました。しかし、ネギアザミウマが生息するのはネギやタマネギだけではなく、近年はキャベツやアスパラガスでも被害をもたらすようになっています。

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