オクラ 



◆ 初期生育はゆっくり
 オクラの生育は、ほかの作物などと比べても、一番花が開花する頃までは意外と生育がゆっくり進みます。
 それが普通なので、「肥料が足らないのでは?」と肥料をやりすぎると、生育期の中盤以降に一気に肥料が効いて、草勢が強くなりすぎます。また、「水が足らないのでは?」と水をやりすぎると、根痛みによって生育不良や欠株を招くこともあるので注意が必要です。
◆ あえて密植気味に
 一番花が開花する頃になると、次第に生育が早くなり、草勢も強くなっていきます。しかし、オクラは草勢が強くなりすぎると、背が届かないほどの巨大な株になってしまい、着花不良が発生したり、着果しても変形果が多くなります。
 そのため、オクラでは草勢を抑えるために、あえて1か所1株にせず、2~3株にして密植気味にして生育を抑え気味にするのがコツです。
◆ 摘葉して樹勢コントロール
 また、オクラでは草勢を見ながら、摘葉をして樹勢をコントロールしていくのもよく行われます。一般的には、収穫期の莢の下に葉を1~2枚程度残して摘葉をしていきます。もし、それでも樹勢が強いようなら、着果位置まで摘葉し、樹勢が弱いようなら多めに残すようにすることで樹勢をコントロールしていきます。
 さらに、収穫期となる夏場は、過乾燥によって草勢や品質の低下が起こりやすいので、積極的に灌水をします。
◆ 収穫適期を逃さない
 オクラは、適期を過ぎて莢が大きくなりすぎると筋張って硬くなってしまい、商品価値がなくなってしまいます。他の野菜以上に収穫適期が狭いので、取り遅れのないよう注意をして収穫を行ってください。
 

知っておきたい病害虫
 アブラムシ類

【症 状】
 アブラムシは、よく「あまこ」とも呼ばれるさまざまな作物で目にする害虫です。
 アブラムシの直接被害は、新葉や葉裏などに寄生して植物の汁液を吸う被害です。
 その一方で、アブラムシの排泄物による汚れや、すす病の発生、そして吸汁加害をするときに各種のウイルス病を媒介するという大きく3つの被害があります。
 また、アブラムシは環境に対する適応性が高く、種類も多く、黒・茶・赤・白など色も豊富です。さらに、通常は羽の無い無翅型が多いのですが、密度が高くなると羽のある有翅型に変化して新たな作物を求めて移動していきます。
【主な対策】
アブラムシがいると、その排泄物を求めてアリが寄ってくる傾向があるので、アリがたくさんいる株は特に注意し観察しておく。
一般的に若い新葉に被害を与えるケースが多いので、ソラマメなど摘心しても問題ない作物では、摘心等をして被害を抑える。
有翅型のアブラムシは反射光が苦手なのでシルバーマルチを利用する。
発生しやすい作物を栽培するときは、殺虫剤を利用して防除する。
・アドマイヤー粒剤/水和剤
・モスピラン粒剤/顆粒水和剤
・アクタラ粒剤/顆粒水溶剤ほか

※適用内容は品目によって異なりますので、確認の上使用して下さい。

ハローいなば2020年8月号6ページより掲載



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